1)アレルギー疾患とは
アレルギー疾患には気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、花粉症、アトピー性皮膚炎、じんましん、薬のアレルギーなどがあります。アレルギー反応が起こる場所がさまざまであるため、現れる症状によって、内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、眼科など各科を受診しなければなりませでした。気管支喘息とアレルギー性鼻炎の合併、気管支喘息とアトピー性皮膚炎を合併している患者さんもおおぜいいますし、また、花粉症の季節に目の周りを掻いてアトピー性皮膚炎の症状を悪くしている患者さんもたくさんいます。
花粉症で顔の皮膚が痒くなったにもかかわらず、皮膚科受診して花粉症によるものではないと言われたという患者さんもおられます。なかなか良くならない咳の患者さんに、気管支喘息を疑って喘息の薬を投与してから内科受診を指示する耳鼻科の医師もかなりたくさんいることにも驚かされます。皮膚科の医師で、気管支喘息に対する正しい認識をもって治療ができる先生はほとんどいないのが実情ですし、喘息の治療ができる内科医は呼吸器科の医師が多いので、アトピー性皮膚炎に対する治療を適切にできる医師もほとんどいないのも実情です。
そこで、1996年に厚生労働省は「アレルギー科」という新しい科を創設することに同意しました。アレルギー症状・疾患を総合的に診療する医師を周知しましょう、という目的です。当院では、内科・アレルギー科を標榜しておりますが、実際の診療では、内科医のできる範囲で、患者さんのアレルギー症状を総合的に診療したいと心掛けています。
2)総合診療
当院では、アレルギーの総合的な診療を心がけて診察しております。アレルギーの原因物質(アレルゲンと呼んでいます)に反応しやすいかどうか血液検査も実施しています。アレルギーの原因やきっかけを知っておくことは、症状を最小限にくい止めるためには必要な検査です。アトピー(アレルギー)体質があるかどうかは非特異的IgE値で、また各種アレルゲン(アレルギーの原因物質)に対する特異的抗体も検査することができます。現在の保険制度が続く限りアレルギー検査は高い検査料金ですので診療機関としては心苦しいのですが、3割負担の患者さんで10項目くらい検査しますと、診察料を含めて6-7,000円くらいかかるのが普通です(薬代は別料金)。 また、最近アトピー性皮膚炎の重症度を判定する客観的検査項目にTARC(タルク)があります。アトピー性皮膚炎が治療により良くなっているかどうか、効果の判定に有用です。
3)診療の実際(ガイドラインの利用)
アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用剤の誤った情報や、喘息の治療の主役となっている吸入ステロイド剤に対する誤った情報がネット上にも溢れていて、治療がうまくいっていない患者さんや医師と上手くコンタクトが取れていない患者さんがかなり多くいます。情報の質を見極めて、整理して、正しい選択をすることが最も大切です。当院でのアレルギー治療は、医学的な根拠に基づいて作成された「ガイドライン」(喘息予防・管理ガイドライン2010、鼻アレルギー診療ガイドライン2009、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2006、アレルギー疾患診断・治療ガイドライン2010)を基本的に活用した上で、患者さんそれぞれの特性に応じた治療を心がけています。健康保険の効かない特別な民間療法は一切行っておりませんのでご了解下さい。
当院ではアレルギー疾患を総合的に診療していますので、使用する薬剤は内服薬だけでなく、点鼻・点眼・軟膏・クリームなどの外用薬も同時に処方しています。アトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎などアレルギー疾患を合併している患者さんは当院一箇所で治療薬の処方を受けられますので、他の科をダブって受診する必要が少なくなります。当院では、アトピー性皮膚炎に対しては、多くの場合、外用ステロイド剤、外用免疫抑制剤を使用しますので、予めご了解の上、受診して下さい。もちろん、当院で対処できない難治性の症状に対しては大学病院などの専門医を紹介します。
気管支喘息の発作に対しては、院内での点滴治療も可能です。ただし、吸入ステロイド剤を中心とした長期管理治療がうまくいっていれば、点滴を必要とする患者さんはかなり少なくなりました。頻回に点滴の必要な患者さん、あるいは入院治療の必要な難治性の喘息患者さんは喘息専門病院を紹介いたします。
4)その他
気管支喘息やアレルギー性鼻炎に対して特異的減感作療法があります。原因となっている抗原を薄い濃度から皮下注射していき、次第に濃い濃度に上げていってアレルギーの原因物質に対する抵抗力を強くしてアレルギー症状を抑えようという治療法です。当初、患者さんの要望があれば実施する予定でしたが、アレルギー学会のガイドラインに基づいた治療によって大部分の患者さんは改善傾向が認められていますので、現時点で、減感作療法は実施していませんのでご了解下さい。
接触皮膚炎の診断に有用なパッチテストは、当院では実施しておりませんので、ご了解下さい。また、食物アレルギーの場合、対象食物が摂食可能かどうか検査する「食物負荷試験」は、入院施設が必要なため当院では実施しておりません。必要な場合は、実施している専門施設を紹介致します。
内科の一般的な病気に対応致します。高血圧、高脂血症(脂質異常症)、糖尿病、肝機能障害、高尿酸血症・痛風などの生活習慣病(いわゆる成人病)の診療はもちろん、会社や地方自治体の健康診断で異常を指摘された病気のフォローアップもできます。風邪や腹痛などにももちろん対応できます。 糖尿病で、インスリンを導入しなければならない場合は、近くの糖尿病専門医に紹介しております。小学生未満の小児については責任を持って診療できませんので、予めご了解下さい。
病気の程度、種類によっては専門医へ紹介が必要となりますので、近くをご希望であれば近隣の病院を、また大学病院レベルの高度な精密検査を必要とする場合は、東大病院・帝京病院など高度医療を取り扱う病院に紹介致します。紹介可能病院は、「提携医療機関」のページをご覧下さい。
通常の健康診断の項目、つまり、身長・体重・視力測定、心電図、胸部X線、血液・尿検査、などの検査が可能です。入学試験のための健診、会社採用時健康診断、年1回実施しなければならない健康診断(労働基準法に基づくもの)、介護関係(ヘルパー)資格申請用の健診、などの健康診断も実施しています。検査項目によって料金が異なりますので、電話で問い合わせて下さい。必要な方には呼吸(肺)機能検査(スパイロメトリー)も実施できます。
当院は葛飾区医師会の会員ですが、健康診断の方法が「高齢者・壮年者健診」から「特定健診」に変わりまして、検診項目が減って、指導項目が増えて、区民の皆さんの健康診断には不十分・不適切だと個人的に考えています。したがいまして、当院では現在特定健診は実施しておりません。葛飾区のみなさまにはご迷惑をお掛けしますが、何卒ご了解下さい。小児生活習慣病健診と子育てママの健康診断は実施しております。
なお、消化器専門医ではありませんので、胃透視(バリウム)検査、胃カメラ検査は実施しておりませんのでご了解下さい。必要な患者さんには、近くの消化器専門医あるいは専門施設を紹介しております。
予防接種:
DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)3種混合ワクチン、DT2種混合ワクチン、麻疹(はしか)、風疹(三日ばしか)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の予防接種は予約により実施します。冬季にはインフルエンザの予防接種を実施しております。
ED治療薬の診察室内処方:
勃起不全症(ED)の男性に対し、バイアグラ、レビトラ、シアリスを扱っております。保険診療ではなく、自費診療となります。処方箋を持って薬局で薬を受け取るのに抵抗を感じる方も多いので、当院では診察室で本人に手渡しする方法も取っております。遠慮なくご相談下さい。
注: 当院は院外処方となっておりますので、処方箋を受け取りましたら、調剤薬局ならどこでもかまいませんので、調剤薬局にお立ち寄り下さい。そこで、お薬代をお支払いの上、お薬をお受け取り下さい。処方箋の有効期限は当日を含め4日ですのでご注意ください。